ここ最近、エンジニアの人手不足や在宅ワークの増加により、プログラミング学習に興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
一方で、プログラミング初学者の方によくある悩みとして、
- プログラミングの独学って難しいの?
- 独学でプログラミングを習得するにはどうすればいいの?
といった点が挙げられます。
独学のプログラミング学習の挫折率は9割近いとも言われており、プログラミングの独学の難易度は高いのが現状です。
ただ、いくつかの注意点に気をつければ独学も不可能ではありません。
そこで今回はプログラミングの独学が難しいと言われている理由と独学のコツをご紹介します。
筆者はテックキャンプというプログラミングスクールを卒業後、自社開発企業に転職し現役エンジニアとして働いています。
現在使用しているpythonというプログラミング言語は独学で習得しました。
当時の体験をもとに、本記事を執筆しています。
この記事がプログラミングの習得を考えている方の参考になれば幸いです。
プログラミングの独学が難しい理由
プログラミングの独学が難しい理由は大きく4つあります。
- 質問ができない
- 時間がかかる
- 勉強時間を確保できない
- モチベーションが続かない
質問ができない
プログラミング初学者が最もつまずきやすい部分はエラーの解決です。
エンジニアであれば誰しも日常的にエラーに遭遇しています。
ある程度経験を積んでいる方であれば、すぐにどの部分が原因でエラーが発生しているのかが分かり、該当箇所のコードを修正することができるのですが、初学者の場合はなぜエラーが発生しているのかがなかなか分かりません。
ネットで調べようにもどのようなワードで検索すれば良いのか分からないので、エラーが解消できないまま何時間も経過してしまうということが非常に多いです。
私自身もprogateで独学していた時、コーディングのエラーが解決できずに学習が止まってしまったことが何度もあります。
独学で勉強している場合は、そのような場合に質問できる人がいないので、学習の進捗が止まってしまったり、なかなか思い通りにいかないストレスで、途中で挫折してしまうことが多いのです。
時間がかかる
プログラミングを学習してある程度のレベルまで達するには時間がかかります。
学習する言語によりますが、一般的に基礎的なスキルを習得するために必要な学習時間は200〜300時間、エンジニアとして転職できるレベルのスキルを習得するためには600〜800時間は必要と言われています。
期間にすると、1日3時間ずつ勉強したとしても基礎的なスキルの習得に3〜4ヶ月かかります。
転職できるようなレベルのスキルを習得するには1日3時間の勉強時間では6ヶ月〜1年ほどかかってしまいます。
これだけの量の学習を独学で進めるのは、元々勉強する習慣がある方であってもかなり大変です。
勉強時間を確保できない
プログラミング学習には時間がかかるため、日々の学習時間の確保が非常に重要です。
2〜3ヶ月で基礎的なスキルを身につけたいと考えた場合、1日あたり3時間以上勉強時間を確保する必要があります。
学生の方や、仕事がいつも定時上がりで時間に余裕がある方であれば1日3時間は確保できるかも知れませんが、仕事が忙しい方や他にもプライベートで予定が入っている方などはなかなか難しいのではないでしょうか?
また、最初の1ヶ月はモチベーションが高く、1日3時間以上確保できても、2ヶ月目、3ヶ月目と時間が経つにつれて段々と学習時間の確保ができなくなってくるということもよくあります。
独学だと自宅で勉強することが多いと思いますが、自宅だとテレビやスマホなどの誘惑がある中で自分を律して勉強時間を作っていかなければならないため、学習時間の確保もプログラミング独学の難点と言えます。
モチベーションが続かない
独学の場合、モチベーションの管理も全て自分で行わなければなりません。
- エラーが解決できない時
- 仕事が忙しい時
- 友人に遊びや飲みに誘われた時
- 家事・育児が大変な時
など、どうしてもプログラミング学習へのモチベーションが下がってしまう場面は訪れます。
一つの要因だけであれば、比較的すぐにモチベーションは回復するかも知れません。
しかし、「不明点が解決しないし、仕事が忙しく勉強時間もなかなか取れていない」というように複数の要因でモチベーションが下がってしまっている場合は、やる気が回復せずそのまま挫折してしまうというケースも多いです。
独学の場合、「何としてもプログラミングを身につけたい!」という強い意志を持っていないとモチベーションの継続が難しいのです。
プログラミングの独学を継続するコツ
プログラミングを独学で継続するコツは以下の4つです。
- 明確な目標を決める
- メンターを見つける
- 独学仲間を見つける
- アウトプット重視の勉強をする
明確な目標を決める
まずはプログラミング学習の目標を明確にしましょう。
そしていつまでにその目標を達成したいのかを考え、そこから逆算して日々の勉強時間を設定します。
ゴールのないマラソンは辛いですよね?
何のためにプログラミングを勉強するのかが明確でないと、いつまでのだらだらと続けてしまうか、途中で挫折して辞めてしまう可能性が高くなります。
- エンジニアとして転職する
- 副業として案件を獲得する
- Webアプリを作成してリリースする
など、プログラミング学習を始める前に、学習のゴールを明確にすることを心がけましょう。
メンターを見つける
プログラミングの独学での大きな懸念点が分からない部分を人に聞くことができないことです。
ただ、独学でもメンターを見つけることができれば不明点を質問することができます。
MENTAなどのプログラミングのメンター探しに特化したサービスを利用すれば、気軽にメンターを見つけることが可能です。
分からないことがあった時にすぐに質問できる環境があれば、悩んでいる時間を短縮することができますし、学習が進まないストレスも大幅に軽減することができます。
独学仲間を見つける
プログラミングのような時間がかかる学習でも、一緒に勉強する仲間がいれば辞めずに続けられる可能性が高まります。
まずは身近な人にプログラミングを勉強していることを伝えてみて、友人に同じく勉強している人がいないか探してみましょう。
身近にいなくても、SNSなどを活用すればネット上で独学仲間を見つけることができます。
日々の学習の記録や進捗を、ブログやSNSで積極的に発信していけば誰かが反応してくれますので、それを励みに独学を続けていくのも良いでしょう。
ここで1つ気をつけて欲しいのが、決して人と比べないことです。
SNSを見ていると、自分より短期間でプログラミングを習得している人がたくさんいます。
それを見て焦ってしまったり、自分には向いていないのかもと感じてしまうこともあります。
しかし、学習環境や勉強の目的は人それぞれですから、周りの人とは比較せずに自分のペースで学習を続けていくように心がけましょう。
アウトプット重視の勉強をする
プログラミング学習はインプットだけでは決して上達しません。
アウトプットをしてエラーに遭遇し、それを解消するために再度インプットをするという行為を繰り返すことで知識が身に染みついてきます。
サイトや参考書などである程度の文法を身につけたら、積極的にアウトプットをしていきましょう。
- 既存のサイトやアプリを真似してみる
- 既存のコードをアレンジする
- オリジナルのアプリを作ってみる
などアウトプットの方法は様々ですので、自分にあった方法でアウトプットを続けていきましょう。
まとめ
- プログラミングの独学が難しい理由
- 質問ができない
- 時間がかかる
- 勉強時間を確保できない
- モチベーションが続かない
- 独学を継続するコツ
- 明確な目標を決める
- メンターを見つける
- 独学仲間を見つける
- アウトプット重視の勉強をする
プログラミングの独学は難しいですが、不可能ではありません。
自分に合った独学法、自分に合った学習ペースを見つけて、プログラミングスキルを身につけましょう。