- テックキャンプを卒業したらどんな会社に転職できるの?
- ブラック企業を紹介されることはある?
テックキャンプの受講を検討している方にとって、「卒業後はどのような会社に転職できるのか?」というのは非常に気になるところですよね。
そもそも、わざわざ高い費用を払ってまでテックキャンプのような転職サポート付きのプログラミングスクールに通うのは、プログラミングを学びたいからではなくエンジニアとして働きたいからだと思います。
これから通おうと思っているプログラミングスクールの転職実績が良くなかったり、ブラック企業を紹介しているというような場合は、満足のいく会社に転職できずにせっかく払った費用が無駄になってしまう可能性も十分に考えられます。
テックキャンプといえば、3,200名以上の転職成功実績があり(テックキャンプ公式HPより引用)、プログラミングスクールの中では最大手ともいえる知名度があります。
HPで紹介されている卒業生の転職実績を見ても有名企業への転職事例が数多くありますが、実際のところテックキャンプの卒業生はどのような会社に転職することが多いのでしょうか?
そこで今回は、実際にテックキャンプを卒業してエンジニアとして転職した私の体験談も交えつつ、テックキャンプ卒業生がどのような会社に転職しているのかについて解説します。
この記事が皆さんのプログラミングスクール選びの参考になれば幸いです。
結論
まず初めに、この記事の結論を記載します。
- 自社開発企業への転職が約5割と実績十分
- 自分の希望に沿った企業を紹介してくれる
- 転職初年度の年収は300〜350万円がボリュームゾーン
こちらの結論を元に、詳細について解説していきます。
プログラミングスクール卒業生の転職先
テックキャンプに限らず、プログラミングスクール卒業生の転職先は大きく分けて次の3種類です。
自社開発企業:自社のシステムやアプリケーションの開発を外注せずに、企画設計から開発、リリースまでの全ての工程を自社で行う企業
受託開発企業:他社が必要としているシステムやアプリケーションの開発案件を受注して、クライアントの希望する納期までに開発し納品する企業
SES:System Engineering Service(システム・エンジニアリングサービス)の略で、エンジニアが足りていない会社に常駐してサービス開発業務を行うことで収益を得ている企業
エンジニアの転職先として人気が高いのは自社開発企業です。
その理由として自社開発企業の開発環境がホワイトであることが多いことが挙げられます。
全ての工程を自社で担当するためコミュニケーションがとりやすく、納期に関しても比較的余裕を持ったスケジュールで進めることができます。
また、自社開発の場合、受託開発やSESと比べて利益率が高いため、給料が高いことも人気の理由の一つです。
逆にエンジニア業界で敬遠されがちなのがSES企業で、その理由は常駐先によっては職場環境がブラックである可能性があり、給与に関しても低年収であることが多いことが挙げられます。
受託開発企業はその中間といったところで、クライアントワークのため単価が安かったり納期が厳しかったりすることがありますが、様々な案件に携わることができるためスキルアップしやすいというのが特徴です。
それぞれの入社難易度は人気に比例しており、自社開発→受託開発→SESの順、年収も同様の順番で自社開発企業が高年収であることが多いです。
プログラミングスクールの受講生は自社開発企業を第一志望として、もしも自社開発企業への転職がうまくいかなかったときのために受託開発企業やSES企業を合わせて受ける方が大半ですね。
テックキャンプの転職実績
それでは、テックキャンプの転職実績はどうなのでしょうか?
2021年7〜9月の最新のデータによると、テックキャンプ卒業生の転職先は自社開発が47.3%、受託開発が21.8%、SESが30.9%です。
正社員比率は90.9%で、ほとんどの卒業生が正社員として転職しています。
(※テックキャンプ 2021年7-9月のサービス実態報告より引用)
一番人気が高い自社開発企業への転職が約半分となっており、テックキャンプは自社開発企業への就職に強いことが見て取れます。
テックキャンプはプログラミングスクールの中で最大手であり、紹介先企業へのパイプも太いことが自社開発への転職に強い大きな理由でしょう。
それでは、具体的にはどのような企業への就職実績があるのでしょうか?
公式HPで紹介されている転職先には以下のような有名企業がずらりと並んでいます。
- MoneyForward
- teamLab
- NewsPicks
- U-NEXT
(※テックキャンプ公式HPより引用)
ただ、テックキャンプの卒業生の全員が上記のような有名企業に就職できるのかというと、そういうわけではありません。
実際のところは知名度が高く人気の企業に転職できるのはほんの一握りの人たちです。
カリキュラムの他に、自分で何時間も勉強して完成度の高いポートフォリオを身につけているとか、プログラミングスキル以外にも前職でマネジメント経験があるなどといった、テックキャンプで身につけられるスキル+αの要素を持っている人でなければ、入社難易度の高い企業に内定をもらうことは難しいでしょう。
HPに記載されている企業や卒業生の転職実績に記載されているようなストーリーだけを鵜呑みにして、安易に受講するプログラミングスクールを決めてしまうのは避けるように心がけましょう。
テックキャンプで実際に紹介された企業例
ここからは私自身がテックキャンプの転職サポートを受けたときに実際に紹介された企業を一部ご紹介します。
テックキャンプから企業を紹介される流れとしては、以下のようになっております。
- テックキャンプ指定のカリキュラムを修了
- キャリアアドバイザーとの面談
- 履歴書・職務経歴書の提出
- 求人票の紹介
カリキュラムが修了した後に、転職のサポートをしてくれるキャリアアドバイザーとの面談があり、その中で転職の軸や希望の年収、業界などをヒアリングされたり、転職保証の条件などについて説明を受けます。
その後履歴書や職務経歴書の提出や添削と並行して、キャリアアドバイザーの方が自分に合う求人をいくつか持ってきてくれます。
自分が実際に紹介された求人はこちらです。
企業名 | 企業形態 | 特徴 | 年収 | 募集人数 |
A社 | 受託開発(自社グループ内受託) | 有名企業のグループ会社 | 300〜350万円 | 10名 |
B社 | 自社開発企業 | 志望業界、1,000人規模の会社の社内ベンチャー | 350〜450万円 | 2名 |
C社 | 自社開発企業 | 志望業界、社員数10名ほどのベンチャー | 350〜500万円 | 1名 |
D社 | SES企業 | IT関連で複数の事業を運営 | 年収270万円〜 | 10名 |
E社 | 受託開発企業 | 有名企業のパートナー企業 | 年収250〜400万円 | 1名 |
自社開発2社、受託開発2社(うちグループ内受託1社)、SES1社の計5社の紹介がありました。
紹介された際の率直な感想として、できる限り自分の希望に沿った自社開発企業を紹介してくれているなと感じました。
私はキャリアアドバイザーとの面談の中で、バックエンドの開発に興味があることと、ヘルスケア関連の業界で働きたいことを伝えたのですが、その希望に沿うような企業を探してきてくれています。
さらにはB社やD社などは前職の業務内容に共通する部分もあり、これまで身につけてきたプログラミング以外のスキルも生かせるのではないかということでおすすめしてくれました。
受講生一人一人の希望をできるだけ叶えるように求人を紹介できるというのは、テックキャンプが多くの求人案件を抱えているからこそできることであり、その部分はテックキャンプの大きな強みですね。
その他の特徴としては、やはり自社開発企業の方が提示された年収が高く、SESや受託開発は提示される年収が低い傾向にありました。
一方で自社開発は受託開発やSESと比べると募集人数が少ないので、自然と倍率は高くなります。
提示年収の全体的な平均は300〜350万円ほどでした。
未経験からのエンジニア転職であれば初年度の年収の平均は280万円ほど言われているので、相場よりは高いといえます。
より高い年収でエンジニアに転職したいと考えている方はこちらの記事もご参考ください。
この後の流れとしては、紹介された企業の中から自分がエントリーしたい企業をキャリアアドバイザーの方に伝えて応募してもらい、面接を進めていく中で再度求人をいくつか紹介してもらい興味のある企業に応募してというのを繰り返していきます。
私の場合は、テックキャンプの転職サポートと並行して自分で応募していた企業に内定をもらうことができたので求人の紹介をしてもらったのは最初の1回だけでした。
転職活動においては応募する数も大事になってきますので、紹介される企業だけでは少ないと感じたら自己応募も積極的に進めるようにしましょう。
おすすめの求人の探し方についてはこちらの記事でも解説していますので、興味がある方は目を通してみてください。
まとめ
テックキャンプでは、エンジニア転職で一番人気のある自社開発企業への転職実績が豊富です。
また、その中でもできるだけ受講生の希望に沿うような企業を紹介してくれますので、自社開発企業へのエンジニア転職を考えている人にはおすすめのスクールです。
一方で、HPで紹介されているような誰もが知っている有名企業に転職できるのはごく少数の優秀な方だけなのでその点は注意するようにしましょう。
この記事を読んでテックキャンプに少しでも興味を持った方は、オンラインでの無料カウンセリングを受けることをおすすめします。
受講にあたって不明点や悩みがある場合は、実際にご自身で納得のいくまで質問したうえで判断しましょう。
本記事が皆さんのプログラミングスクール選びの参考になれば幸いです。
テックキャンプの詳細な情報が知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。